現地24日、アストロズ,ロイヤルズ,アスレチックスによる三角トレードが成立した。
アストロズは、今季移籍市場最大の目玉と言われていた、カルロス・ベルトラン外野手(27)をカンザスシティ・ロイヤルズより獲得した。代わりに放出した選手は、今季クローザーを勤めていたオクタビオ・ドテル投手と、マイナーで育てていた数少ない捕手プロスペクトのジョン・バック捕手プラス金銭のトレードとなった。
さらにロイヤルズは、クローザーが欲しいアスレチックスにドテル投手(プラス金銭)を放出し、若手プロスペクトのマーク・ティーエン3塁手とマイク・ウッド投手(24)の2名を獲得した。
強力な外野手が欲しかったアストロズと、今季低迷し今オフでFAとなってしまい引き留めが難しいベルトランを、うまく若手有望株にしたかったロイヤルズ。そして、今季クローザーのアーサー・ローズ投手が思うように活躍できていないためクローザーが欲しかったアスレチックスの3者間で、やっと納得のいくトレードが出来た様子。
目玉のベルトランには、以前にヤンキースが不安定なコントレラスをマーリンズに放出して、マーリンズ経由でベルトランを獲得しようという報道もされていたが、ペティット&クレメンスの時の様に、今回もまたアストロズがヤンキースが狙っていた選手を獲得する結果となってしまった。
会見で、アストロズのジェリー・ハンシッカーGMは「我々の球団にとって本当に大きな出来事だ。以前に(1998年にマリナーズから)獲得したランディ・ジョンソンを獲得したときに匹敵する。ベルトランは、私たちの中でとてもエキサイティングなゲームをする完璧な選手の一人だ」とコメントした。アストロズのハンシッカーGMは、近年ジェフ・ケントやペティット、そしてクレメンスと大物の獲得を成功させる敏腕ぶりを発揮している。
ちなみに、アスレチックスのビリー・ビーンGMは、今回のトレードに関して「今までに自分が関わった中で、こんなに(成立に)時間がかかったトレードはなかった」と語っているようです。
ロイヤルズで主にセンターを守っていたベルトランは、足もあり守備範囲も広いことから、そのままセンターの守備を行い、今季センターにコンバートしていたビジオが、レフトを守ると見られている。また、クローザーの席には調子の良いブラッド・リッジ投手を置き、クローザーにつなぐセットアッパーの座にはダン・ミセリ投手とチャド・ハービル投手が担うと思われます。
最後に、ドテルはこのようなことも言っています。「私は、アスレチックスに必要とされていて行かなくてはなりません。しかし、バグウェルやオースマス達と分かれるのは非常に悲しい。私は新しいフレンドと会わなければいけません。」「私は今、アストロズに攻撃力がほしいのを理解しています。私がトレードになった事に驚きましたが、これはビジネスです。私の役割をするのにリッジがいます。リッジがその役割をしたとしても、ヒューストンはまた私を必要とすると思います。」「私の家はココではありません。故郷はドミニカにあります。しかし、私はこことみんなが大好きです。」「私はすごいチームを離れます。しかし、すばらしい所にも行きます。」と優勝を争えるチーム(アスレチックス,アストロズ共に)でプレイ出来る、幸福な良いトレードでした。
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新しく『 キラーB's 』となるのは計算ずく?
教えて、ハンシッカーGM!
スペルは、『 Carlos Beltran 』です。
【アストロズ新守備位置】
(センター)
C.ベルトラン
(レフト) (ライト)
L.バークマン C.ビジオ
(ショート) (セカンド)
A.エベレット J.ケント
(サード) (ファースト)
M.エンズバーグ (ピッチャー) J.バグウェル
(キャッチャー)
B.オースマス
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