【ミズーリ州セントルイス】
22日に惜しくも他界した、セントルイス・カージナルスのダリル・カイル投手(享年33歳)の追悼式が、カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われた。ミルウォーキー・ブリュワーズとの試合開始前には、カイル氏の5歳になる息子、カノン・カイル君が父親の背番号57をつけたユニフォームを着て始球式を行った。
試合開始後もカージナルスのベンチに座って戦況を見つめたカノン君は、暫くしてから今度はブルペンに移動するなど“忙しい”1日を送った。カージナルスのトニー・ラルーサ監督は「うちのチームの小さな先発投手を見てくれたかい。彼はブルペンにも入ったし、ティーバッティングもしていたよ。今日のベンチには間違いなくカイルがいたね」とうれしいコメントを語ってくれた。
カノン君のおかげでチームのムードも盛り上がり、試合はカージナルスが5対2で勝利を収めている。
試合前には式典が行われ、カイルの妻フリンと5歳になる双子のシエラとカノン君が最前列に座り、引退したピッチャーダグ・ドラベック氏やピート・ハーニッシュ氏、カージナルスのチームメイトのデーブ・ベレス、ウッディ・ウィリアムス、マイク・マスィニーがいました。
さらに現役選手として、カイルがいた球団のアストロズとロッキーズから、ジェフ・バグウェル、クレイグ・ビジオ、ブラッド・オースマス、シェーン・レイノルズ、ラリー・ウォーカー、マイク・ハンプトンが参列し、ダイヤモンドバックスからカート・シリングとルイス・ゴンザレスが参列した。
ファンは約5000人にも及び、カイル氏に別れを告げました。
ちなみに、ゲーリー・ハンシッカーGMとドレイトン・マクレーンオーナーも同伴してます。
アストロズは、ミニッツメイドパークのレフトの壁にある97年地区優勝チャンピオンフラグの下に、その年地区優勝の原動力となったカイル氏の呼称”DK”のマークを設置しました。
またカージナルスは、カイルを偲ぶ意味をこめて、残りのシーズンは同投手のイニシャルと背番号、「DK57」と入れた喪章を左腕につけてプレーすることも明らかにした。
今のところ、カイルの死因は心臓の冠状動脈硬化である可能性が高いといわれているが、正式な検死結果が出るにはまだ数週間かかると見られている。
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始球式をした、カイル氏の息子カノン君
ミニッツメイドパークには97年の地区優勝のチャンピオンフラグの
下に、優勝に貢献したカイル氏の呼称"DK"のマークを設置した。
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