アストロズで、あってはならない出来事が起こった。正遊撃手のフリオ・ルーゴ選手が、30日のアトランタ・ブレーブスとの試合後に妻への暴行容疑で逮捕された。
これを受けてアストロズは、即刻ルーゴを40人登録枠"40Man-Roster"から外し、3Aニューオリンズからデーブ・マトランガ内野手を昇格させた。今後、球団は10日以内に、ルーゴを他球団へトレードかマイナー降格もしくは放出の選択をしなければならないが、ジェリー・ハンシッカーGMは、遺憾の意を表し放出する方針を固め、「我々は組織として家庭内暴力の取り巻く問題を強く認識している。いかなる暴力も認めない球団としては、今後もこの事件に必要とされる協力は惜しまない」と発表した。また、ドレイトン・マクレーンオーナーも「私がアストロズと関わるようになって以来、こんな事件は初めてだ」と失望感を表していた。
警察の報告書では、事件は30日に試合の為ミニッツメイドパークにむかう途中、妻のメイベルさんに暴力を振るい、さらに駐車場で妻の顔面を殴り、頭部を車のボンネットに叩きつけるなどの暴行を働き試合後に逮捕された。なお、ルーゴは5万ドル(約590万円)の保釈金で釈放されている。
ショートには、ホゼ・ビスカイーノ内野手とデーブ・マトランガ内野手とでこなすようだが、意外にも五輪メンバーだったアダム・エベレット遊撃手やシーズン直前に期待されたトミー・ホワイトマン内野手が昇格しなかったのは驚きだ。そして心配されるのは、ドジャースとの釣り合わないトレードで、ダリル・ウォードと交換されたフリオ・ルーゴの弟のルディ・ルーゴ投手(23)だ。マイナーでがんばっているルディだが、兄がこんな不祥事を起こし肩身が狭い思いであろう。将来を期待される投手なので、今回の件で調子を落とさなければ良いのだが心配される。
昇格したデーブ・マトランガ内野手は、1998年のドラフトでプロ入りし、今季マイナーでの17試合に出場して、打率.209,3打点の成績だった。
>> フリオ・ルーゴ遊撃手データ
|
事件を起こしてしまったフリオ・ルーゴ
↓初公開!期待のマトランガ
デーブ・マトランガ内野手
[ Dave Matranga ]
|